2007-06-15 第166回国会 参議院 文教科学委員会公聴会 第1号
過去の修身教育が、神代の昔に始まる国史教育によって支えられたという事実を国民学校児童である私は忘れることができません。ちなみに、第二十一条第三号には、我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き云々とありますが、何を正しい理解というのか、現実に照らして批判的な検討が必要であると思います。 次の問題に移ります。
過去の修身教育が、神代の昔に始まる国史教育によって支えられたという事実を国民学校児童である私は忘れることができません。ちなみに、第二十一条第三号には、我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き云々とありますが、何を正しい理解というのか、現実に照らして批判的な検討が必要であると思います。 次の問題に移ります。
私は国史教育のことを例として申しましたけれど、道徳教育と科学教育を切り離すことは間違いで、両者をしっかり結び付けて新しい道徳教育をという構想。もう一つは、道徳教育を実生活から切り離してはいけないという、実生活と結び付いて道徳教育をということで、社会科を始めとする教科とかあるいは生活指導を通しての道徳教育が追求されたわけですね。
学問としての歴史と教育としての歴史は違う、これが私の教育論の原点でありますが、そのような意味で、この国史教育を原点に立ち返って見直される御用意がありませんか。
昔は少々うそでも、あらましうそでもかまわぬから、大体いまの国の事情に合うようなやり方をやれというのが国史教育だ。いいですか。それを分けて考えなければだめだ、齋藤さん。私は、あなたもうそういう経験がおありだから上言うんだが、何か古事記や日本書紀なんというものは見るにたえないということを言っているんじゃない。私も好きだ。これは日本の国民であればひとつ読んだほうがよろしい。
これは紀元節というふうなものは、明治政府が自己の軍国主義の発展のためにつくり上げた一つの日本歴史の誤った解釈による国史教育を受けた人々がいまでも支持している、こういうことにすぎないのです。むろん私は明治政府のやったことは全部悪いというのではないので、功罪相伴うのでありますが、日本を近代国家として成長させた功績は大きいですよ。
特にかつての国史教育のときのような皇国史観的な見方を文部省自身が高く取り上げて、そういうものの見方をしては困るというのです。あなたの言っておることは、こっちの言いたいことです。だから指導要領でもう少し言いますと、指導要領の目標の一には、今日の政治の基本的な仕組みや考え方に気づかせる、こういうことがありますね。
ところが村尾さんの考え方だとすると、全体として感じているいわゆる教育的な、内藤さんの言う教育的な立場で教材をセレクションするということではなくて、国民の間に伝承されているような事象というものを、国民の全体としての受け取り方でたくさん受け取っているものならば、これをその時代の重要教材としてピックアップするということになりますと、一体、かつての修身科で一つの人格類型を並べて、そして道徳教育をした、かつての国史教育
これでも文部省の調査官の考え方というものが、一体、天皇あるいは日本の国体、国柄、こういうものを強調した国史教育につながる一つの考え方を持っていないとは私言い切れない。そこで、こういうことを文部省注意しているのか、していないのか、そういう点、指摘します。
○説明員(太田和彦君) ただいまの最後のお尋ねの、かつての国史教育とどう違うか。かつての国史教育というお言葉が、もし戦前の国史教育というような意味でございますならば違います。ただし、同じ部分ももちろんございますでしょう。
しかるに、日本民族は、明治の誤まれる国史教育により、天皇の御稜威のもとに皇道を世界に宣布することが大和民族の使命なりと妄想し、アジア民族の味方になるかわりに、西欧帝国主義と同一なる侵略主義、帝国主義、植民地主義を強行し、アジアの民心を裏切りたるがゆえに、アジア及び世界より孤立し、第三次大戦において敗戦の悲運に遭遇したのであります。
○林田正治君 次には、私は文部大臣にお尋ねいたしたいと思いまするが、それは二点でありまして、第一は国史教育という問題、第二は大臣が常に力説されるところの徳育、言葉をかえるならば、道徳教育と申しまするか、修身教育、この二点についてお尋ねいたしたいと思います。
この問題は教育の上におきましても、非常に重要な問題でございますので、先ほど国史教育のことについて申し上げましたが、文部省といたしましては、今日この方面の教育課程につきましても再検討をいたしておるわけであります。十分に検討いたしまして、できるだけ成果が上るようにいたしたいものと考えておる次第であります。
われわれ日本国民として民族の歴史をほとんど没却されておるというような今日の状態は、これは私どものように保守政党に属するものはもちろん、それ以外の良識のあるところの国民の忍びがたきところであると思いまするが、この国史教育というものに対して文部大臣はどういうふうにお考えになっておりまするか、これを復活いたして……あるいはそういうようなお考えがあるかどうか。
それからただいまのお尋ねの国史の教育でございますが、国史教育につきましては、もう少し十分にやった方がよろしいのではないかと考えております。
しかしながらややもすると、私どもが歴史教育という場合には、戦争前の日本歴史、国史教育、こういうようなことが先入主的に頭の中を走るのであります。こういう点について大臣は一体どういう内容の歴史教育をお考えでいらつしやるのか。